快適な作業空間を作る上で、最も重要な要素と言っても過言ではない「ワーキングチェア」。
「毎日使う椅子だけはお金をかけろ…!」という意見はよく耳にしますが、僕自身も多少値が張ってでも質の高い椅子に投資することは、長期的な視点で考えれば「作業効率」や「健康面」など様々な面でほぼ確実にプラスに働くと考えています。
仕事上フルリモートの環境で常に家のデスクで作業をすることが多いため、身体への負担が少ないワーキングチェアを選ぶことは、そのまま「生活の質の向上」に直結しているような状況です。
「ワーキングチェアの質≒生活の質」なのでめちゃくちゃ重要…!
今回はFlexiSpotさんからC7 Proという人気のワーキングチェアをレビューさせていただける機会をいただきましたので、実際に使ってみたリアルな感想や注意点などをまとめていきたいと思います。
購入を検討されている方の参考になるような情報をお届けできれば嬉しいです!
- コストパフォーマンスが高い快適な座り心地
- 高機能で調整可能な箇所が多く身体にフィットしやすい
- 高品質なメッシュ素材の座面・背もたれで夏場も快適
- 最大128度のリクライニングとオットマンでいつでもリラックス
- 基本は自分で組み立てが必要(思ったより簡単)
- コストを抑えている分、細部には目を瞑る必要がある
- 定期的なお掃除は必須
FlexiSpotについて
今更自分がご紹介するまでもなく知名度の高いメーカーですが、改めてFlexiSpotの概要を簡単にご紹介。
FlexiSpotは「Work like new,Live like new」をコンセプトに、スタンディングデスクやデスクチェアをはじめとする多彩なオフィス家具を提供するブランドです。
ちなみに「FlexiSpot(フレキシスポット)」という名前は、「flexible(柔軟性、適応性)」と 「spot(特定の)場所、点)」を組み合わせた造語とのこと。
代表する製品としては、2022年にグローバル累計販売台数が160万台を突破した「電動昇降デスク」が挙げられます。
ワンタッチでデスクの高さ調整が可能で、立ったり座ったりをスムーズに切り替えられるため、長時間のデスクワークによる腰痛や肩こりの予防にも効果的です。
デザインやサイズのバリエーションも豊富で、自宅やオフィスのスタイルに合った最適なスタンディングデスクを手頃な価格で導入できることもあり、日本をはじめ世界中で広く支持されています。
僕自身も「EJ2」という電動昇降デスクを3年以上前から愛用していて、快適な作業環境を作り上げていく上では欠かせない存在という方も多いのではないでしょうか。
C7 Proのスペックや特徴について
C7 Proの具体的な寸法やスペックをFlexiSppot公式サイトの情報を参考に掲載します。
ワーキングチェアの大きさは下記の通り。
C7 Airも同じ大きさとなっているようです。
特に横幅は750mmと比較的大きめなので、ドアの幅などはチェックしておきましょう。
それ以外のC7 Proの細かなスペックはこちら。
背もたれ素材 | メッシュ |
座面素材 | メッシュ |
肘部 | PU |
脚部とキャスター | ナイロン |
リクライニング角度 | 90°〜 128° |
カラー | ブラック/グレー |
高さ範囲 | 116.5~129.5cm |
重量 | 23.3 Kg |
耐荷重 | 130 Kg |
オットマン | あり |
C7 ProとC7 Airとの差は、オットマンがついているかどうかという点になるようです。
C7 Proの主な特徴については、ぜひ公式の動画をチェックしてみてください。
多機能なワーキングチェアであることが伝わってきますが、実際のところはどうなのか詳しくチェックしていきたいと思います。
C7 Proが届いたら気をつけたいこと
まずC7 Proが届いたときに驚いたのはダンボールの大きさと重さです。
我が家のイッヌもデカい箱の到着にビビっていました。
ちなみに箱の寸法は「77cm×65cm×47cm」ほどあります。
そして僕の書斎は2Fにあるので、階段を登ってこの段ボールを自力で運ぶ必要があるのです。
重さはなんと27kg…!
階段の幅が狭いのと箱がデカすぎて危険なので、1Fでバラして少しずつパーツを運ぶことにしました。
環境にもよりますが、例えばメゾネットタイプのアパートなどに住まれている場合は、ダンボールを2Fに上げることも難しく、開封するスペースも無い…と詰む可能性があるので注意が必要かもしれません。
事前にどうやって運び込むかはイメージしておいた方が良いです。
あと危険なので1人で無理をして階段を登ったりしないようにしましょう!
C7 Proの開封・組み立て方
箱を開封するとそれぞれのパーツが丁寧に梱包されていました。
ネジ類やキャスターは1つの箱にまとめられています。
説明書を見て同梱されている部品が揃っているか確認できたら早速組み立てていきましょう。
まずは脚パーツへキャスターを5つ取り付けます。
Amazonのレビューなどを見ると「キャスターが取り付けづらい」という声がありましたが、特にそんなことはなく、押し込めばすんなり入りました。
次にレッグフレームにガスシリンダーを取り付けましょう。
こいつをズボッと差し込みます。
続いて座面に肘置きを取り付けていきましょう。
今回はグレーを選びましたが、色合いも良く、メッシュ生地の質感も高い印象で期待が高まります。
左右3本ずつ、合計6本のボルトを付属の6角レンチで取り付けていくのですが、その際に肘置きのパーツには左右があるので間違えないように気を付けてください。
取り付けるとこんな感じになります。
次はこちらの座受の金具になりますが、こちらも説明書に沿って、取り付ける穴の位置だけ気をつけて進めていけば問題ありません。
組み立ての工程で特に注意が必要だと思ったのは「背もたれパーツ」の取り付けです。
大きなパーツなので、座面自体を少し高さのある台などに置かないと1人での取り付けが難しい。。
たまたま近くに衣装ケースがあったのでそちらに座面のパーツを乗せたら楽に組み立てができました。
説明書の工程では「座面に肘置きを付ける」方が最初になっていますが、肘置きをつける前に背もたれを取り付けてしまった方がもしかしたらスムーズに組み立てられるかもしれません。
背もたれのパーツを取り付けたら、座面に先ほど組み立てた脚周りのパーツのガスシリンダーを差し込みます。
穴が見えている状態でガスシリンダーを差し込んで、ひっくり返した方が取り付けは簡単かもしれません。
最後はヘッドレストの取り付けです。
説明書にも記載がありましたが、緩みやすいとのことなのでネジをしっかり締めるようにしましょう。
これでC7 Proの組み立ては完了!お疲れ様でした〜!
自分で頑張って組み立てると愛着が湧くかも‥!
ちなみに組み立ての時は特に工具の準備は不要で、付属の6角レンチ1本で全て組み立てることができます。
電動ドライバーを用意しましたが、全く使いませんでした。
不器用な自分でも、撮影しながら1時間程度で組み立てることができたので、器用な方であれば30分程度あれば完成できるかと思います。
背面からの佇まいも圧迫感が少なくシンプルで良い感じです。
横からの見た目も参考までに載せておきます。
ランバーサポートのS字構造が特徴的です。
ちなみに注意点としては、脚部分を含めると横幅が750mmと広めなので、ドアの幅を確認しておいた方が良いです。
別部屋で組み立てた後に書斎に運び込もうとしたのですが、幅が足りず出られなくなりました(笑)
アームレストを取り外してなんとか脱出できました‥!
C7 Proを使ってみた感想(良いところ)
座り心地・機能性はハイクラスのワーキングチェア並み
座った感覚は予想以上に快適で満足度は高いです。
特にメッシュ素材の座面の質感が良く、心地よい弾力があります。
通気性も良さそうなので長時間座っても蒸れたりする心配もなし。
ランバーサポートがしっかりと身体全体を支えてくれる感じがあり、安定感は抜群です。
安いワーキングチェアにありがちなリクライニングした際にギシギシと軋む不快な感じもなく、オットマンを伸ばすと180cmある自分でも悠々と横になってリラックスすることができます。
リクライニングの最大角度が128度と深めなのもポイントが高いです。
休憩しようとリクライニングを倒したら、そのまま寝落ちしたこともあるので自分の身体には合っているなと感じています!
細かな調整が可能で身体に確実にフィット
特筆すべきは「調整できる箇所」が高級ワーキングチェア並みに多く、どのような体型・体格の方でもフィットする可能性が高いという点です。
ちなみに現在メインのデスクではイトーキのアクトチェアを使用しています!
アクトチェアの価格はC7 Proの約2倍以上となるため、さすがに座り心地やビルドクオリティは高いのですが、実は調整できる箇所はC7 Proの方が多いです。
具体的に調整可能な箇所はこちら。
特に「座面の前傾角度調整」は、例えば絵を描いたり、勉強をしたりなど、下を向いて作業をするようなシーンが多い方には嬉しい機能ではないでしょうか?
個人的にはリクライニングの強度を座面右側のハンドルでかなり細かく調整できるのが嬉しかったです。
アームレストも上下・左右の位置調整だけでなく、360度水平回転ができるので非常に自由度が高いです。
座り心地や機能面に関しては、10万円以上するハイクラスなワーキングチェアと遜色なく、本当にコストパフォーマンスに優れいている製品だと思います。
C7 Proを使ってみた感想(改善点)
C7 Proを組み立てていく時に気付いたのですが、パーツが若干汚れていたり、バリが目立つ箇所がありました。
実際のところ、こちらの汚れはキャスターを付ける脚周りのパーツの裏側なので普段は全く見えません。
そのため個人的には特に問題ないのですが、この辺りの「細部の粗」は気になる方もいるかもしれません。
一通り組み立てた後、目立った場所に汚れや傷などがあった場合テンションがガタ落ちになるので、まずは組み立てる前に各パーツの状態をチェックした方が良いでしょう。
価格を極限まで抑えている分、細部に関しては多少目を瞑らなければいけないところもあるかもしれません。
一方でFlexiSpotはカスタマーサポートも手厚く、C7 Proに関しては3年間の長期保証も標準で付いているので、万が一何かパーツの汚れや破損など不具合などがあったとしても安心できるかと思います。
もう1つ気になった点としては、座面の下のパーツが凹凸のある構造なので、ここにどんどん埃が溜まりそうな感じがしています。
ただし、どのワーキングチェアでも構造上細かな隙間に埃や髪の毛などゴミは溜まるので、定期的なお掃除は必須と考えた方が良いです。
お掃除の道具としてはクイックルワイパーハンディがあると捗るのでオススメです。
こんな方にFlexiSpot C7 Proはオススメ
肝心な座り心地に関してはかなりレベルが高いと思いますので、C7 Proは間違いなくコストパフォーマンスの優れたワーキングチェアとしてオススメできます。
ちょっと良いワーキングチェアが欲しいけど10万円越えはキツい…という方には候補の1つとして入ってくるかと思います。
初めてワーキングチェアを導入される予定の方や、自分のようにサブデスク用のワーキングチェアの購入を検討されている方にもピッタリの製品です。
FlexiSpotの代名詞となっている「電動昇降デスク」などと組み合わせることで、作業空間の快適さをワンランク高めることができるはずです。
FlexiSpotの公式サイトやAmazonなどでは定期的にSALEが開催されているので、タイミングが合えば4万円台から購入できるチャンスもあります。(※C7 Airの場合)
最近は物価高が激しく、色々なものが値上げされていますが、ワーキングチェアの中でもとても手が出しやすい価格帯ですよね。
実際に座り心地を試す前に購入するのは勇気がいるけども‥!
「組み立てが不安」というレビューも見かけましたが、そこまで心配する必要はないかと思います。
パーツ自体も少なく、付属の六角レンチ1本で不器用な自分でもサクッと組み立てられました。
商品の段ボール箱は大きくて重量があるので、搬入の経路や、組み立てられるスペースがあるかどうかは事前にチェックしておくことを強くオススメします…!
「やっぱり組み立てが面倒!」「現地で組み立てて梱包材も回収してほしい!」という方には、FlexiSpotの公式サイトであれば、ヤマトホームコンビニエンスの「らくらく家財宅急便」オプションを追加することができるので、そちらもぜひ検討してみてください。
快適な作業空間の構築に向けて、ぜひ積極的に散財投資していきましょう!